博多おぎはら寅吉本店がある箱崎は、福岡市東区の博多湾に面するエリアにあります。

宇佐 (大分県) 、石清水 (京都府) とともに三大八幡宮の1つといわれる筥崎宮があることで有名です。

この 筥崎宮は一説によれば、 平安時代中期に建立されたと言います。

柱の太さが特徴の慶長14年(1609)に建てられた一ノ鳥居、南北朝時代の観応元年(1350)建立の石燈籠が国指定重要文化財。

その 筥崎宮周辺には、古くからの建物も多く、都市化が進む博多の中でも数少ない下町情緒あふれる街としても近年注目されています。

博多一のお祭り「放生会」

そして箱崎と言えば絶対に外せないのが、毎年9月に行われるお祭り「放生会(ほうじょうや・ほうじょうえ)」です。

捕獲した鳥獣や魚を野に放し、殺生を戒めるという昔ながらの 筥崎宮主催のお祭り。

大切なお宮の儀式はもちろんですが、実は大変人気なのが屋台(夜店)。

6日の日程の間は、参道や広場などに所狭しと屋台が出現し、 博多一番、つまり九州一番の規模のお祭りとなり大変な混雑になります。

放生会で以前は販売されていた「おはじき」。現在は販売されていないが、それゆえプレミアム価格がつくほど人気。

毎年この時期を福岡・博多の人、特に子供たちは楽しみにしていて、家族や友人たちとお宮にお参りして、屋台を見物するのが、福岡・博多の昔からの光景となっています。

九州大学があった場所として。

また箱崎で忘れてはいけないのが、箱崎エリアの東にあった九州の最高学府「九州大学」でしょう。

2018年に全ての学部が糸島市に移転しましたが、それまでは箱崎=学生の町としても有名でした。

今も、九州大学の学生が利用していた「安くて旨い」お店も沢山あり、学生街の雰囲気が残りますが、これから次第に変化していく予定です。

九州大学箱崎キャンパスは、赤いレンガの塀で囲まれていましたが、現在は保育園が残るこの一角だけに。寂しくもありますが、この場所が未来型の街になると思うとワクワクします。

広大な九州大学の跡地を、どのように活用するかを福岡市を中心に検討していますが、基本的には先端のテクノロジーや考え方を投影した、未来型の街づくりが進みそうです。

古き良き博多と未来都市の融合

このように箱崎には、1000年以上続く筥崎宮を中心とした、「古き良き博多」、そして九大跡地にできるであろう「未来都市」が混在するようになります。

どちらか一方なら、全国には沢山あるかもしれませんが、全く違う2つの街が一緒に(きっと調和して)存在すると言うのは、珍しいかもしれません。

箱崎で暮らし、商売をしている私たちは、大変誇りに思っています。

博多おぎはら寅吉もまた、古くからの味や技術を守りながら、新しい取り組みにもチャレンジしていきます。

この箱崎から、日本へ向けて、元気を発信して参ります!